06円満退社

スマートに円満退社をめざす

笑顔で送られるが理想

転職先が決定したら、今の職場に退職の旨を申し出ることになります。薬剤師が退職する場合、余程のトラブルを抱え込んでいない限り、すぐに了解とはならないでしょう。慰留があり、待遇改善の余地があることを示されるかもしれません。経営側としては替わりの薬剤師が簡単に補充できない時代にあって、まさに死活問題ですから必死で引き留めます。
ただ、そこで退職を撤回してもいい結果になることは少ないでしょう。同僚との間がぎくしゃくして居づらくなり、後悔することは間違いありません。

キャンセルは転職先への背信にもなります。当然転職先から人材紹介会社へクレームがありますから、仮にまた転職したいと頼んでも今度はいい顔をされないのはしかたありません。

ただ、お世話になった職場が困るということは、同僚の薬剤師が困るということです。職場仲間に迷惑をかけるのを少しでも減らす努力はしたいものです。具体的には引継ぎ期間をどのくらい設定するかですが、就業時期について予め転職先の了解を得ておくことが必要になります。同僚たちに「次の職場でも頑張ってね」と笑顔で送り出される、そんな退職が理想です。

POINT

  1. (1)引止めからの待遇アップもあるが、同僚との溝になることも
  2. (2)引継ぎ期間は同僚のためにも必要期間をしっかり取るように

退職時の手続きリスト

退職時の事務的な手続きについてです。退職の際、会社に返却するものと会社から受け取るもののチェックリストを以下に示しました。二度手間になって、前の会社やこれから入る会社に迷惑をかけることのないようにしっかり確認しておきましょう。
また、書類やデータなど業務で作成したものは全て業務上の機密情報となりますので、持ち出しは基本的にNG、トラブルの元であると考えましょう。

<会社に返すもの>

  • 身分証明書(社員証、カードキー等)
  • 健康保険被保険者証
  • 通勤定期券
  • 名刺(お客さんや仕事先のものも含む)
  • 書類、データ

<会社から受け取るもの>

  • 離職票(転職先が決まっている場合は不要)
  • 年金手帳
  • 雇用保険被保険者証
  • 源泉徴収票

POINT

  1. (1)返却するものと受け取るものをチェックしておこう
  2. (2)作成データなどの持ち出しは絶対にしないこと

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