転職事情 2017.01.11

新卒3年目が転機?薬剤師が転職を考えるタイミングについて

薬剤師として働き始めて3年目ともなると、一通りの仕事も覚えて、後輩の指導を任されるようにもなります。しかし、この時期は「今のままずっと仕事を続けていってもいいのだろうか」とどことなく物足りなさを感じ、転職を考えるようになるタイミングでもあります。
 
3年目でやめたくなる理由は、ネガティブなものからポジティブなものまで様々なので、一概には言えませんが、新卒3年目が薬剤師としての将来像を考えるうえでの最初の転機となることが多いようです。
そこで今回は、薬剤師が転職を考えるタイミングについて考えてみたいと思います。
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新卒3年目で転職を考える理由

自分を振り返る余裕ができる
働き始めて3年目ともなると、薬剤師としての日々の仕事や人間関係にも慣れ、これまでの自分とこれからの働き方を見直す余裕が出てきます。
新人の頃のように、業務を覚えることに必死になりながら働くことのない今であれば、将来的になりたい薬剤師像を見据えて最適な決断ができる最初のタイミングとなります。
 
年齢について考える
薬剤師に限ったことではありませんが、20代より30代、30代より40代と、年齢が上がるほど他の業種や他の職場への転職は難しくなります。薬剤師の求人でも、年齢制限を設けているものもあり、ある一定の年齢を超えると求人数はかなり少なくなってしまいます。
 
もし薬剤師以外の仕事に興味が出てきたという人は、20代のうちに転職するのが無難でしょう。薬剤師として他の職場へ転職をする場合でも、年齢が若いうちの方が技術の習得や知識の吸収も早く、成長のスピードも早いでしょう。
そうすると給与面でも今よりも一気に高くなる可能性があります。
 
給与が上がらない
薬剤師3年目というと、年齢的には30歳目前で、結婚して家庭を持つ人も多くなる時期です。家族を養っていくためにこれまで以上にお金が必要になってきます。
 
そのため、今の職場でまったく給与が上がっていない場合、給与をより多くもらえる職場に転職したいと考えます。
 
人間関係のストレス
3年目の薬剤師になると、後輩・新人の教育を任されるようにもなり、そこに新たなやりがいを見出すこともできます。しかし、その教育している新人がミスをした場合、教育係である自分が上司に怒られるという「板挟み状態」に陥ることもよくあります。
 
そうしたことに強いストレスを感じ、仕事が嫌になってしまう人も多くいるようです。このような人間関係の悪化などの不満を解消するために、転職を考えるケースもあります。
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転職で失敗しないためのポイント

譲れない条件を明確にする
転職先を選ぶ際、自分がその職場に求める一番のものは何かということを明確にしておきましょう。給与・労働時間・やりがい・人間関係など、様々な条件の中で「これだけは譲れない」というものを決めたうえで転職活動をしなければ、転職後に後悔する事態になる可能性があります。
ただ、あまり好条件にこだわり過ぎると、求人が限られてくるので、ある程度の妥協点は考えておきましょう。
 
面接時では自分の強みや熱意を伝える
面接時に、以前の職場を辞めた理由を聞かれる場合がありますが、その際に給与面の不満や、上司を悪く言うなど、ネガティブな内容の話をしてはいけません。
「転職先で得たい知識がある」
「キャリアアップを実現したい」
などの前向きな理由を話すようにしましょう。
 
また、これまでに培った知識と経験を生かしてどのような実績を出すのか、といったアピールをすることで、意欲の高さを伝えることができます。
 
薬剤師専門の転職サイトを利用する
個人で転職活動をする方法はいくつかあります。しかしハローワークに通ったり、求人情報雑誌を読むなどの方法では、自分の希望する条件を満たした求人を探すのはかなり大変です。
働きながら転職活動をする方も多いと思いますが、ハローワークは夕方には閉まってしまいますので、通うことが難しいという現実もあります。
 
そこでオススメなのは、薬剤師専門の転職サイトの活用です。薬剤師の転職サイトに登録すれば、キャリアコンサルタントに相談しながら自分の希望する条件の転職先を探すことができます。こうしたサイトをうまく活用し、納得できるまで粘り強く求人を探すことが、転職を成功させるための秘訣です。
 
 



3年目の薬剤師は経験もあり、ある程度のスキルも身に付いているので、即戦力として見てもらえることが多いです。よほどのことがなければ転職に不利になることはないと言えますので、転職を検討するには良いタイミングだと思います。
現在の職場に対して不満に思うことがあったり、将来のためにキャリアアップをしたいという方は、思いきって転職に踏み切ってみましょう。
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