キャリアアップ 2016.10.25

毎年8,000人ずつ増加する薬剤師、自らの質を高めるために勉強しておきたいコト

現在、薬剤師は毎年およそ8,000人増加しています。薬剤師が増え続けている背景には、2003年以降、全国の大学で薬学部が次々と誕生したこと、そして、薬学教育が4年制から6年制へ移行したことがあります。 こうした大きな環境の変化により、薬剤師に求められる知識やスキルもより高度なものとなり、自分がやりたいと思う仕事が選びにくくなっているという事実もあります。 薬剤師の数が増加していることに加え、薬学も高度化している今、他の薬剤師と同じようなレベルでは生き残っていくことが難しくなるかもしれません。
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調剤の自動化

科学技術の進歩によって、調剤の自動化も進んでいます。全自動一包化機や全自動ピッキングマシンなどの機械を導入することにより、調剤薬局や病院内薬局では、少ない人数で調剤業務が行えるようになりつつあります。 機械が調剤をするということは、調剤ミスのリスクが限りなくゼロに近くなり、かつ時間も短縮できますので、非常に効率的に調剤を行うことができます。現在はそれほど普及しているわけではありませんが、近い将来は各現場で自動化が進んでいくことが考えられています。そうなった場合、薬剤師に求められる能力にも変化が現れることは間違いないでしょう。
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コミュニケーション能力は必須

これからの薬剤師業界は、人材過多や自動化の時代を迎えることが予想されるなかで、他の薬剤師と差別化をはかるために、自身の質を高める必要があります。 薬剤師免許を持っているかどうかではなく、そこにプラスアルファが求められる時代がやってくるということです。といっても、様々ありますが、なかでも特に重要となるのが「コミュニケーション」能力だと言われています。 患者と薬剤師の間にコミュニケーションギャップが生じると、うまく患者の情報収集ができず、最善の服薬指導ができなくなります。
今や薬剤師は「薬を調剤して渡す」だけでは成り立たない職業です。医師が処方した薬を患者が安全に服用するためには、飲み方や分量などを丁寧に分かりやすく説明する必要があります。 また、調剤の自動化が進むことにより、薬剤師は時間的な余裕が生まれます。 しかし、それは「働く時間が減る」といった単純なことではなく、時間が空いた分、患者とのコミュニケーションに集中できるということです。 そうなると、服薬指導や患者の相談に乗る時間も増えますし、より深い信頼関係を築くことも可能になります。
患者からの評価が低い薬剤師は、職場での評価も低くなりがちで、その結果、重要なポストに就くことも難しくなってしまう傾向にあります。 これからの薬剤師は、調剤業務中心ではなく、患者との信頼関係を築くためのコミュニケーション能力がますます求められるようになると思います。
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